わんこのおたくガタリ

ここはわんこの語るアニメ、まんがのおたくバナシです! 最近では刀剣乱舞と2,5次元にハマリ中☆ 至らぬところだらけのブログですがどーぞよろしくお願いします♪♪

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『目を瞑る』BASARA 光秀→←濃姫(帰蝶)

久しぶりテキスト。

読んでくださる方は続きからどうぞ↓



この世界が私のものになればいい。

そう思った。強く、強く――

それは、どこまでも自分勝手な、身勝手な、ただただ意味のない欲求。

それでも、真剣に思った――思った。

すべてが自分のものであれば、あの美しい人も自分のものになるのではないかと。

そうすれば、このちりぢりになりそうな胸の痛みもなくなるのではないかと。

この世界が私のものになればいい。

もう一度、強く思って、目を強く瞑った。

次の瞬間、瞼の裏に影が走り、目の前を花の香が通り過ぎる。

かぎなれたそれは、胸の奥を温かくしてくれる人のもの。

「桃丸」

耳に届く声も、鈴を転がすような清廉な音。良く知る――彼がこよなく愛した音だ。

「はい」

「これが、最後ですね」

「…はい」

「何か…私に言うことはないの?」

「……」

目を瞑った状態でも、目の前の女性が欲している言葉はいやというほどわかった。

たった一言。一言を、この女性は――いや、まだ女性というよりも少女という方が似つかわしいだろう彼女は、欲しているのだ。

理解していた。その意味するものを。

「帰蝶」

理解していた。それを口に出すことがかなわないことも。

「…おめでとうございます」

そして、理解していた。

彼女もまた――そのすべてを理解している、ことを。

「…そう」

そう、ともう一度彼女は呟いた。

何の感動も籠められていないその一言には、彼女の心を図ることはできない。

ただ、視線が。

彼女から注がれる視線が、雄弁に語っていた。

諦観と――別離を。

「お父様を、よろしく頼みます――光秀殿」

うっすらと瞼を開けば彼女の着物の裾が、地面に影を写していた。

それが優雅に翻るさまを、その影を通して見つめては光秀は再度目を堅く瞑った。

これが、定め、と。





濃姫が信長の元へ行く前日の話。

練習練習。
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  • 2010.10/13 01:09分 
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わんこのよめいり

Author:わんこのよめいり
長期間放置してましたが、一念発起でもう一度してみようかと。
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