わんこのおたくガタリ

ここはわんこの語るアニメ、まんがのおたくバナシです! 最近では刀剣乱舞と2,5次元にハマリ中☆ 至らぬところだらけのブログですがどーぞよろしくお願いします♪♪

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見ないほうがいいよ。二次創作(BL) 


骸×ツナ SS NOVEL 
 
 二次創作。タイトル見て判断してね。
 ジャンルはリボーンで骸←ツナで
 身内、友人はお断り。かなりの駄文。
 BLってどうよ…って方も遠慮してね。
 痛々しい二人の関係が好きです!って主張。
 …載せちゃったよー…(後悔)








十年後 骸ツナ








       「指先の辿る場所」






 好きな人に触れたいと、思うのは自然なことだろう。そう考えはするけれど、今このときこの場所で急に俺が手を伸ばしたりしたら、間違えなくこの人は冷えた殺気を放出して、凍るような視線で射抜いてくるんだろう。

「なんの真似ですか」

と。容易に想像できる結末は、そのもう少し先まで描いてみるなら俺の首はないのかもしれない。いや、俺も死にたくはないからひえええええ、なんて戸惑いながらも応戦して結局二人で死闘を繰り広げることに、なったり――

って、いや待て。待て待て待て。なんでそんなに殺伐としてるんだ。俺はただ、好きな人に触れたいと、恋情から来る純粋で愚かな感情について考えていたはずなのに。――でも、きっと想像は当たってるんだろう。だから、今日も俺はこの人に触れることが叶わないんだ。

 愛しくて、愛しくて、けれどどこかで境界線のあるこの人への想い。その境界線の向こう側に飛び込まねば、きっとこの人は本当の意味で俺に振り向いてはくれない。だから、「好きです」「愛してます」この言葉は無意味で、「だから、触れさせてください」これはもっと無理なんだ。

もしも、そんな軟弱なことを言ってしまえば闇に魅入られた純粋で美しいこの人は、俺の力の限界に気づいて、成熟するのを待たずしていつか俺の仲間を皆殺しにするのだろう。俺の、体を使って。そんなの駄目だ。駄目だから――

「貴方、仕事する気あるんですか?」

 書類の上の一文目で動きを停止していた俺に、とっても、これ以上なく冷たい声が浴びせられた。それは向かいの、ガラスのこじゃれたテーブル越しにかかる言葉。つい、と視線を重要書類なんて素敵な名前を持つそいつからその声の主に上げてみれば、とてもとても呆れた表情で、どこまでも闇しか映らない瞳を細めた人がいた。

 ああ、綺麗だ。絶妙に色っぽい。
 流し目のようなその表情にうっかり見惚れてしまいながら、いやいや、そんな時じゃないじゃん俺。なんてボス失格な頭の回転の鈍いツッコミをして、ここ数年で身についた申し訳なさそうな苦笑を披露して見せた。

「ごめん。身が入ってなかったね。もう一度お願いできるかな」

 大抵ボスに甘めなボンゴレ内で、これは結構重宝される技。なんだかんだ言いながらも、これを見せれば効果は覿面で許してくれたりする。特に守護者内では特に使える…のだが、例外というのはどこにでもあると言うべきか、霧の守護者であられる彼には全くと言っていいほど期待していた効果はなかったようだ。説明を求める言葉も空しく、相手はすっかりやる気を削がれてしまったらしい。

嫌だと言う代わりにその革張りの座り心地のよいソファの背もたれにぽす、と寄りかかり、手すりに頬杖をついてボスの仮面を付けた俺を見据えた。

 ああ、どんなアングルからでもこの人は格好いい。動きに連なってサラリと零れた首筋の髪に――恥ずかしながら情欲なんてうっかり抱いてしまったりして、また触れたくなる。けれど、

「骸、仕事しよう」

我慢だ。が・ま・ん。可愛い弟分の口真似を心で唱えて困ったような笑顔をみせる。それをチラリと一瞥して、置いてあったティーカップに優雅に口をつける彼はどうでも良さそうに嘲笑した。

「君がそれを言いますか。さっきまで上の空だった君が。ああ、別に責めてるんじゃありませんよ? 世界に誇る巨大なボンゴレファミリー、ボスの特技は聞き流し、なんて素敵じゃありませんか。どこかで高く売れそうな馬鹿げた情報ですね」

 痛い話だ。耳だけでなく胃もついでにきりりと痛む。
一体、何を考えてたんです。と不快そうに視線で問うその人の吸い込まれそうな左右違う色の瞳を見つめているだけで、体が触れたい欲求を強めてくる。ああ、なんか今日は本当に――


「骸」

「はい」

「お前に触れたい」

「……は?」

「あ…」

 寄せられた柳眉に言ってしまったーー!と内心後悔の嵐を迎えてしまう。恥ずかしい。もの凄く恥ずかしい。が…多分彼は絶対解釈を間違えている気がする。面白そうな瞳の中に警戒の光を油断なく潜めてこちらを見てるのだから困ったものだ。


「何故です」

「え、あ、特に、理由はない、というか…」


す、すみません。
ぶわっと一気に膨らんだ相手の殺気に平謝りの体勢を作る。

「理由もなく触れたい、と?」

「だ、駄目だよね!いや、ほんとごめん。ちょっと最近疲れてて人肌が恋しくなったというかこれは突然沸いた俺の中の欲求というかってああ!違う、違うよ!あの、安らぎを求めるって意味の欲求であってけっして不純なものとかじゃなくて!そう、これは言うなれば自然現象のようなもので発作的に起きる人間のパラドックスが…!」

「……」

なんなんだその目はーー!と聞きたくなるような鼻白んだ流し目に盛大な心の傷を負いながらもより一層胸が高鳴ったりするから重症だ。ああ、愛って深いんだなあ。なんてしみじみ思う自分が頭の隅の方で傍観してる。しないで助けろ!お前も切り抜ける方法を探すんだ!なんて指令を送ったところで動き出しそうもないそいつは理性とかいう名前なんだろう。
 
 とりあえず、弁も出尽くしネタ切れしたところで、それまで何も言わずに黙視していた骸が静かに声を発した。

「…いいですよ。触れても」

「うん…分かってる、ごめんホント俺なんか疲れてたみたいでえええええ――!!??」

「…」

うるさい。顰められた表情に怒気を見つけて必死に声を抑えていく。
広い室内で二人だけの部屋はそれだけでエコーがかったように綱吉の声を反響させた後しん、と沈黙が降り立った。コチコチと律儀な時計の振り子が微かに辺りを支配する。

その音がきっかり五回ほど聞こえた頃、骸は再び口を開いた。

「で、どうするんです?触るんですか?」

「……さ、触っても…いいの?」

「ご自分で言い出されたことでしょう」

「あ、そ、そうなんだけど。あの…」

 想像した反応とのあまりの違いにどう動いていいのか分からない。想像上の骸は静かな冷笑の後、「今日の貴方はお疲れのようだ」とか言った後遠まわしな嫌味をそれはもう散々言って帰る筈だった。

それが…何故。

頼みの綱の超直観はいっさら働く気配はないのだからストライキでもしてるのではないかと疑念がわいてしまう。

「そ、それじゃあ、あの…」

 こんな機会は今後あるか分からない。折角だから。内心で言い訳しながらすすす、と遠慮がちに骸の座る向かいのソファに移動すれば、頬杖をついたままこちらに顔だけを向けてくる斜め上から目線の愛しい男に、高鳴る心臓の音が激しく激しくなる。

近い距離。こういうのを至近距離って言うんだろう。控えめに鼻腔を衝いたのは品の良い香りのフレグランス。いつか自分が骸にと送ったものとは異なり、それよりも若干闇の匂いが濃い。誰かがこの男に送ったのだろうか。考えて胃の辺りが醜い感情に少しだけ熱くなる。けれど、それよりも勝るのが近くあれることの幸せで、詮無い考えは頭の隅に追いやった。そう、少し動いただけで優雅に組まれた相手の足に自分のそれが触れそうな程の距離なのだ。

触っていいのか?いや、いいって言ったし。あの。いいんだよ、な?いいんだよ。いいんだよ、ね?

内心で冷や汗と共に躊躇しながらも、えいっと静かに目元に影を作る前髪に手を伸ばす。濃い紫がかったサラサラの髪はシルクの生地思い出させた。
うっとりとした感触に遠慮がちに触れながら、その時点でピクリともしない男に伺い立てるように反応を気にすれば、やっぱり無表情に――でも、どこか楽しげに綱吉の行動を面白がっている余裕の雰囲気をかもし出していた。だから、冒険する気持ちでそこから滑るように頬に触れて、みた。

陶磁器のように滑らかな感触は、手に吸い付くようにしっとりと、けれどどこか、冷たかった。

――生きているのか、本当に。


降って沸いた不安が背筋を伝う。もしかしたらこれは俺の見ている夢で、本物の骸は俺の知らない何処かで世界をもう一度巡ろうとしているのかもしれないんじゃないか。俺の、知らない、届かない、そんな場所に…。
おかしな、けれどとてつもない恐怖に目を伏せて、今度は躊躇なんて感じないまま頬から僅かに崩されたスーツの襟元にを滑って首筋に、触れた。

(…ああ、よかった)

生きてる。
そこにある確かな生の音。トクトクと刻む脈に泣きたくなる位安心してしまう。確かにこの男は、存在してるのだ。ここに。自分の目の前に。

馬鹿げたことをしているなあ、と頭の隅で思っても、いつだって死と隣合わせな男がぬくもりを持っていることに感動して何が悪い、と恋い慕う部分が主張している。
恋しいのだ。本当に。悔しいくらいに、輪廻を妨げたいと願うくらいに。

「クフフ…どうしました?」

 頭上から降る声に反応して視線を合わせると、面白そうに口元と共に歪められた瞳が意地悪そうに輝いていた。思わず眉を寄せたのは良くない気配を感じたからだ。

「そのまま、締めるんじゃないんですか…?」

そして、案の定思いもよらないことを男は口にしてくれた。

「っにを…っ!」

何を、なんてことを言うのだこいつは!指先を思わずぐっと丸めてしまう。ノリの効いた白いワイシャツが歪むのを見た。けれど、思いがけず上がった悲しみと憤怒に目の前が赤と闇で点滅する。焦燥感なんてものまで身体中から噴出してくる始末だ。

「なんっで、そんな…っ」

吐き出すように押し殺して問えば、おや?といった感じに上げられた片眉に漸く合点がいった。

(ああ、こいつは…)

元々、綱吉がそのつもりで触れたいとか言い出したと思ってたのか。だから触れさせたのか。綱吉が自分を殺そうと近づけば、彼にとっては体を手に入れるに相応しい好機だ。

けれどそうしなかったのは、相手の――つまり綱吉の行動に予測がつかなかったからだろう。

純粋な喜びから目を離して彼の右手に目をやれば、三又の武器が光っていた。すぐに動きが取れるようにと臨戦態勢まで取っていたは…自分の直感はなんの為にあるのだろう?と泣けてくる。

けれど、それは本当の意味でこの男が自分と戦おうと思っていなかった証明にもなり得る。

ならばきっと、もしもの時に迎え撃つ覚悟で――

そんなの。

(…結局、どっちにしろ信用されてないんじゃないか…)

暗い絶望と共にそれまでの骸の行動全てが理解出来て、寂寥感が胸に圧し掛かる。

(伝わらないなあ、ひとつも)

何も、伝わらない。結局は、全て自分の一人相撲で、少しだけ近くにいることをもしかしたら許されたんじゃないか、なんて考えてしまった自分が愚かしくて、情けなくて、恥ずかしかった。

「…違うよ。お前が考えてるようなことで触れたいなんて言った訳じゃない」

「…そうなんですか?」

手を脈打つ場所から再び頬に戻した。涙をこらえて瞳を合わせれば、優雅に目を細めるそいつの僅かな間に驚きと拍子抜けを見つけて泣きたくなる。

「なんで…」

 そんなことを思ったのか。


(――ああ、馬鹿だ俺は…)


 言いそうになって飲み込んだ。それがあまりに馬鹿げた問だったからだ。

 そう、理由なんて分かってる。綱吉は知っていた。聞かれるまでも言われるまでもなく、骸がそう思った理由はあのことだ。

――こいつは、そう、こいつはつい数ヶ月前、俺を狙って、俺の大事な仲間たちを傷つけたのだ。

 謀反なんて言葉を使うのもおこがましいほどにボンゴレに属性を持たないこの男はマフィアの殲滅に本性を置き、そしてそれ故にあくえなき力の探究心の塊でもある。
懲りずに狙ってきた俺の身体なんてものの為に、彼ご自慢の仲間と共に暴れに暴れてくれたその人のおかげで俺は大事な仲間に血を流させてしまった。

被害は最小限に収まった。元より本気でなかったのだろう本気ではなかった。小手調べ、と言ったところか。

それでもしっかりとボンゴレ内部の弱点を衝き、消えるが思い出にしっかり残る傷跡を残した。挙句に自らの守護者という立場とそれまでの功績を背に最小限の咎に留めるのだ。
 そうして、数年に数度同じ行動を起こしてきた男はどこまでも――強かだった。

 そんな男をいつも許すのは、結局俺なんだけどと、目を堅く閉じてその先にいる男の姿を胸に思い描く。全てを承知したように優雅に微笑んでいるのか、意味が分からないと拍子抜けした顔をしているのか――どちらも嫌だと思いながら、後者であることに確信を抱いている自分が心底嫌だった。

 実際には、この男がこの部屋にいて今尚職務に就いていること事態がおかしいのだ。しかし、それを許しているのも綱吉。家庭教師も流石にボルサリーノの下で溜息を零す決定だった。

 考えながら瞬きの一瞬に仲間の姿が浮かんだ。
油断していた愚かなボスを守った大事な仲間は今もまだ薬品の匂いが立ち込めた真白い部屋で目を開くことなく横たわっている。


(十代目…ッ!)


 切羽詰った仲間の声。飛び散った赤い液体。噎せ返る鉄の匂い。そして、男の独特な笑い声。

 あの歪んだ世界を回顧してこの男を殺したいか、と問われればそうだな、殺したいとも、憎くてたまらないよと、ここ数年で覚えた苦笑を披露できたことだろう。

そして、すぐ後に自嘲に変わってでも、殺せないんだ。って呟くんだ。

だって、俺は――

「殺せないよ、俺は――まだ」
「『まだ』、ですか」
「ああ、まだ」

 瞼の裏に焼きついた仲間たち。幾ら俺はこの人が好きなんだ!なんて喉が痛いくらい叫んでも、この想いを培うのと同じだけ側で支えてくれた人たちの笑顔と信頼を俺はきっと裏切れない。

彼等を守る。その為に、俺は選んだ路がここにあるのだから。

「…クフフ。そうですね、また貴方の仲間に牙を向ければ今度こそ君は僕を排除するんでしょうね」

「うん、多分」

 言い切れないことの弱さには目を瞑って、それでもいつか来るかもしれない未来にどろどろの嫌悪と少しの安堵を覚える。

 薄いレースのカーテン越しにささやかな光を受けたその部屋に俺と骸の二人きり。
とても嬉しいはずで、とても心躍るはずな状況で(おまけに隣同士で腰掛けてる)今占めている空気は廃墟に近い。つまり――全てが退廃してるのだ。道徳的な香りが全くない。人間として健全な感情なんて、きっともうかなり落としてきてしまったのだろう。昔を恋焦がれる気持ちがまた少し強くなる。

(こんなんだから、大人って勝手だ、とか思われるのかな)

実際に思ってた十代の自分に言ってやりたい。
そう、大人は勝手だよ。けれど、そうしなければならない事情も、取りこぼせない大事なものも、大きくなるにつれて増えるんだ。でも、昔より大きくなったその手でも溢れてしまうくらい増えてしまうのが人だから――それを少しでも溢さない様に狡猾さを身に着けて、いくんだ。
例えば、そう例えば指先で愛しい人を辿るとかね。

 わざとらしい溜息が静寂を破った。暫し思考を彷徨わせていた俺を現状に戻すには十分な音だ。焦点を合わせて男の訝しげな表情を見る。その形のいい唇が静かに音を紡いだ。心底、不思議そうに。


「――何故、今殺さないんです?」

「……」


 お前が、好きだからだよ。


 何も言わずに笑みを作った。眼前の男を真似して綺麗で優雅な笑みを意識したけど、多分不恰好で引きつったものだったろう。

ついでとばかりに目の端から零れた涙も相俟ってひどく滑稽な表情になっただろうそれを見た骸は――

 愉快そうにクハッと笑って唇を寄せて、きた。

 勘の良い男だ。気づいたのだろうなあ、なんて漠然と思う。やっと…、という嬉しさよりも気づかれてしまった過失が恐ろしい。きっと、この俺の中にある恋心なんて綺麗な敬称ですらない執着心を利用してこれから益々暗躍するだろう男が心底憎らしい。

(こういうことを平気で出来るんだもんなー。愛しても、いない癖に…)

 わざとらしくゆっくりと、動作を緩慢に近づいてくる綺麗な顔を触れる直前まで見つめながら瞼の裏側に宿る仲間達の姿に俺は自分の罪を確認する。










辿る指先、触れた唇
(馬鹿みたいに闇だけを愛すお前を、そんな悲しみごと愛しているのはやっぱり愚かな、俺なんだ)




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わんこのよめいり

Author:わんこのよめいり
長期間放置してましたが、一念発起でもう一度してみようかと。
アラサーになってしまったオタク女子ですw
基本雑食なので結構なんでもイケます。

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