わんこのおたくガタリ

ここはわんこの語るアニメ、まんがのおたくバナシです! 最近では刀剣乱舞と2,5次元にハマリ中☆ 至らぬところだらけのブログですがどーぞよろしくお願いします♪♪

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(オリジナルな物語)飼い主の条件①

これは別なサイト様でウぷしてるやつです。

ちょっくら載せてみるか…とか思って載せてみます。

知人友人は遠慮してね。

見たら号泣するからね
恥ずかしいからね
恥ずかしがりやだからね


そんなわけで見てやるぜ☆て方だけどうぞ。



















「俺を飼わないか?」

学校帰り、唐突に聞かれてフリーズした。

「……?」

まるで旧型パソコンのようにゆっくりゆっくりと言葉の意味を解読していく凪の
頭に相手は焦れたようにだから、ともう一度同じことを言った。

「俺を飼わないか、って聞いてるんだけど。いや、寧ろ飼え」

言葉としては主従どちらかと言うと従ポジションを願っていると思われるのにこ
んな一方的な組みし方があるだろうか。謎だ。彼女には明らかに謎だった。
と言うか、凪には何故目の前の男が自分にこんなことを言うのかが分からない。
冗談にしてはタチが悪すぎると一瞬思うが、相手のチリチリと燃えるような目が
真剣味を語っていて、その考えもどこかに吹き飛んでしまった。目は口ほどに物
を言う。嘘でないことは明白だ。

「飼うよなぁ?」

飼うって言えよ。懇願ではなく絶対的な命令の響き。凪は呆然としながら思わず
首を縦に振ってしまった。

*

凪は大学生だ。
気楽な女子大生、花の女子大生とも言う。

とはいえ、彼女は性質上どれだけ自分が生きている間に人の目に触れずに生きて
いけるかを模索するような人間なので、『花』と言うには少しと言わず大層語弊
があるかもしれなかった。
凪は地味に地味に、ひたすら地味にを目指す女である。
友達と呼べる人間も片手で数えられる程度しかいない上に、その友人ですらもし
かしたら自分が勝手に友人であると思い込んでしまっているだけかもしれぬとい
う徹底した個人主義なのだ。

『花』の女子大生ならず『陰』の女子大生。
自分でこのフレーズを考えついた時は一人でツボに入って一日中笑っていた彼女
だが、それはほのかに自嘲ともとれる笑いであったのには自分でも気づいていた


人と付き合うのが怖い。

彼女の根底には必ずこの言葉がある。

それは、人と付き合って自分が嫌な思いをしたり傷ついたりするのが怖いという
意味もあるが、人と付き合うことによって誰かに不快な思いをさせてしまうのが
怖いという意味合いが強かった。

(地味に生きていこう…)

過去に一度起こした大きな過ちから来る教訓は、凪にとっての人生の展望であっ
た。

しかし、人生とはそう上手くいかないものであるらしい。
凪は今、そのことを身を持ってヒシヒシと感じていた。

「おい、飯まだかよ」

「…ご、ごめんなさい…今出来ます…」

明らかに苛立ちのこもった声にびくつきながらも返事をする凪の両手には何故か
フライパンとサイバシが握られている。

それもこれも凪の肩越しにフライパンの中身を見て「何だチャーハンかよ…」と
呟いている偉そうな男のせいなのだが…。

この男、安藤充は凪にとってただの大学の同級生というだけの間柄だったはずだ

しかも、別段と親しいわけでもなく、時折講義中に近場の席に座っていると寝過
ごしていた部分の質問と言う名のノート写しをさせられる程度の間柄だった。
個人的な付き合いなど一切ない。
それなのに何故こんなことになっているのか、凪自身にもよく分からない。

ただはっきりしているのは、充の大きなボストンバックが凪の部屋に置いてある
今の状況であり、充はどうやら彼女の家に住み着く気らしいと言うことだけだ。

(…なんで、こんなことに…)

凪は出来上がったチャーハンを皿に盛りながらぐるぐるとメリーゴーランドのよ
うに回る思考の渦に一人飲み込まれて気分が悪くなった。


*

「うっわマズ…。こんな糞みたいなもん食わして殺す気かよ」

口にチャーハンを運んでの第一口。
凪は頬に熱が溜まるのを感じながら俯いた。

自分の料理の腕が女子として最低ランクにあることなど凪自身がよく分かってい
る。
だから、最初に料理を作れと言われた時に得意じゃなくて、と小声ではあったが
きちんと反論した。
それが彼女の精いっぱいだったのだが、目の前の男の反論によって無理やり作ら
される羽目になったのだ。

「…だ、だから…私は料理ダメだって…」

言ったのに…さほど広くもない部屋の一室ではどんな小声でも壁に反射してよく
通る。
自分の声が思ったより大きく聞こえたのに驚いて凪のノミより小さい心臓は悲鳴
を上げた。

「あ゛ぁ?」

ギロリと厳しい視線を向けられてなおのこと心臓は早鐘を打つ。
怖い怖い怖い怖い。

「…ごめ…」

なさい。言い切る前に俯いてこめかみに力を込める。こうしないと涙が出そうだ
ったから。
自分の泣き顔が大層人を不快にさせるのだと知ってからは凪はいつもこうやって
耐えてきた。
頭上からわざとらしい溜め息が聞こえてきて益々力を込める。早く時が過ぎて朝
になればいい。そうすれば学校に逃げれるのに…凪は切実に願っていた。

彼女がやっと顔を上げたのはカチャカチャと金属がぶつかる音が止んでからだっ
た。

音がなくなったことに気づいて顔を上げるとつり上がった瞳が凪をじっと見つめ
ていた。
とはいえ、元々の顔の構造上つり上がってるわけで、別に充は睨んでいたわけで
もなんでもないのだが――凪は不思議な熱が頬に溜まるのを感じてまた俯こうと
した。

「…えっ」

しかし、その途中視界に入った中身のない皿を見て思わず声を上げてしまい、す
ぐに「何だよ」と聞かれてしまった。

「ご、ご飯…」

何故単語で区切ってしまうの、と内心で自分に叱咤していると、相手は言葉の意
味を察したようでああ、と零した後、「……腹が減ってたんだよ」とおかしな間
を空けて答えた。

「……ごめんなさい…」

おいしくなくてごめんなさい、つまらないことを聞いてごめんなさい。
二つの意味を込めた謝罪だったが充には分からなかったようで不思議そうに「何
が」と聞かれてしまった。

「…あ、ご飯、おいしく、なくて…」

だから何で単語で区切るの、と内心で激しい自己非難の嵐を繰り広げている凪に
相手はただ「ああ…マズかったゲロ食ったみてぇ」と口を大きく開けてうげーっ
と嫌そうな顔を作った。

「大体よぉ、何で玉ねぎが生なんだよ。辛くて仕方がねぇっつーの。
普通は野菜から先に炒めるだろ。それから油はごま油使え。風味が落ちるんだよ
。しかもチャーハンて普通パラパラしてるもんだろ、何で飯がベチャベチャして
んだよ食ってて吐きそうになった。お前炒める前に水とか入れたろ、絶対。マジ
でマズかった。ゲロ以下だな」

「……」

充のチャーハン熱弁に凪はただただ茫然としていた。
そこまで言うなら食べなきゃ良かったんじゃないだろうか。なんて思考に行き着
かない良い意味で寛大、悪い意味で頭の回転の鈍い凪は半ば関心しながら聞き入
ってしまった。

「んんっなんかまだ喉まで引っかかってる感じだし…」

充が喉仏らへんをさすったのを見て凪はハッと我に返った。

「…い、今、お茶を…」

座布団から腰を浮かして急いで立ち上がる。そのまま居間からは見えないキッチ
ンの死角に飛び込みはぁ、と溜め息を吐く。

――一体、この状況は何なのだろう? サッパリ分からない。本当に彼は自分の
家に泊まる気なのだろうか? そもそも『飼う』って何だ。青年を飼う女性の話
は聞いたことがあるが、それは確か社会人の仕事に疲れた女性を対象とした癒や
し目的だったはずだ。それが、何故自分…大学生に癒やしどころか恐怖を与える
ペットが必要なのだろう。
凪は思考が渦巻き過ぎて本格的に頭が痛くなってきた。

本人に聞いてみるのが一番早いのだが、そんな恐ろしいことを凪が出来る筈がな
い。

「どうしたらいいの…」

一人悶々と悩んでいると、「おい、茶はまだか」と呼ばれて思わず「はい、ただ
いま」と返事をしてしまった。


.


こんなわけで始まる物語。

初っ端から急展開さ。
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  •  
  • 2007.10/28 20:03分 
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わんこのよめいり

Author:わんこのよめいり
長期間放置してましたが、一念発起でもう一度してみようかと。
アラサーになってしまったオタク女子ですw
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